職人技 リフォーム工事の大工がすごい 茨木市/自然素材/注文住宅/工務店

お天気に恵まれ、あまり雨が降らずに済んだお花見シーズンを越えて
そこから雨模様が続いている今日この頃 いかがお過ごしでしょうか。

僕は今年スキマの時間を縫って計3回のお花見に行ってまいりました。歯医者さんにその話したら笑われましたけど。花見めっちゃ好きですね言われました。そうなんです好きです。

みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

1.リフォーム現場 耐震シェルター設置工事の立会い

先日耐震シェルターを設置するリフォーム工事の現場に立ち会いをしてきました。普段は圧倒的にデスクワークが多いためがっつり現場に立ち会いをするのは久々のことでした。

その日はちょうど大工工事でシェルターの骨組みを現場で組み立てる日。現地では2人の大工さんが工事作業をしているところでした。

https://www.instagram.com/reel/DHDqX2HoOTl/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

2.大工さんの仕事

大工さん というお仕事自体は皆さんもご存じだと思います。
そうですね。クギやトンカチなんかを使って家や建物を作る職人さんのこと。
そんな大工さんの仕事は、昔に比べて技術が進歩するにつれ、少しずつスタイルが変わりつつあります。

遥か昔家の柱などの骨組みや壁などの材料は、設計図をもとに大工さんが木を切っていました。その切った木を組み立てて家が作られる。そんな作り方でした。
それが今では『プレカット』といって、工場で材料を図面通りにカットし、そのカットされた状態の材料が現場に運び込まれる仕組みになっています。そんな『プレカット』という技術が日本で普及しだしたのは1990年頃。
1999年時点でまだ48%
2016年には92%まで普及したのだとか。
そう考えると結構最近までは大工さんが木を切ってたんだなあと気付かされるデータです。

3.プレカット技術により下がった工事の難易度

こうしてプレカット技術が普及することで、大工さんの仕事の難易度は明確に下がるようになりました。

~あらかじめ工場で長さや切れ込み、穴が開いた状態で現場に届き、決められた場所にその材料を配置して組み立てる~

これ何か似たようなもので思い浮かぶものありませんか?

そうです。決してネガティブな意味で使うわけではありませんが、イメージとしてはプラモデルに近い作り方。それができるようになったわけです。
とはいえもちろん全ての材料をこうやってプレカットで準備できるわけではないので、「誰でも作れる」という単純な話ではありませんが、ある程度のスキルで骨組みの組立ができるようになったのは言うまでもないですね。

4.そうはいかない激ムズリフォーム工事

でもそう簡単にはいかない、本当に高いスキルが求められるのがリフォーム工事のお話。

新築かリフォームどっちの方が難しいと思いますか?

過去そんな話をしたときに「新築」と答える方が多かったです。理由は単純。そっちの方が大きいから。しかしながら誤解を恐れず言うと、基本的にリフォーム工事の方がより難易度は高くなります。

◎ 新 築 ◎ 工場で「柱と柱の間は1m」と設定したらその通りになる
◎リフォーム◎ 現場で柱と柱の間を測ってからでないと長さがわからず、現場で調整が必要


◎ 新 築 ◎ 何もない空間に材料を並べるため、設計通りに作りやすい
◎リフォーム◎ 現場の壁をはがしてみないと分からない場所が多く、設計通りにいかない場合がある


もちろん「だから新築の方が簡単」という単純な話ではありません。新築工事の場合もめちゃくちゃ複雑な図面の場合工場で材料が作れない なんてケースもあります。
しかし、リフォーム工事に関して言えばその場の応用力が求められることがとても多いわけです。

5.現場で微調整をする大工さん

先日立会いを行った際にも、まさにそんな瞬間がありました。
一見するとたいらに見える床。
しかし水平器を当ててみると傾いていて、そんな中それを真っ直ぐにする微調整が必要になったわけです。
もちろんそのため専用の材料のようなものはなかったわけですが、2人の大工さんはすぐさまいつものことと言わんばかりに「薄いベニヤ板を挟んで高さを調整しよう」とベニヤ板をカットし始めました。

普段からこうしてリフォーム工事をしている大工さんからするとなんてことないシーンだったかもしれませんが、これは

「プラモデル作ってたらウデの部品が足りなかったからプラスチックの破片で部品を作って組立てた」

というような話です。僕だったらあり得ない。足りない部品をまた注文しなきゃーってなるところ。
こうしたことが日常茶飯事に起こるのがリフォームの大工工事です。

エッグ住まいる工房で一緒に家を作る大工さんは、これをやってのける凄腕のベテラン職人さんぞろいです。当たり前のようにやってのける大工さんたちのワザに感謝しながら、胸を張ってお客様にもお話していかなきゃいけないなと思う出来事でした。

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。