1軒家を建てる時に関わる会社の数
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1.「家を建てる人と言ったら誰でしょう?」
これは先日小学生の子ども達に向けて出したクイズ。
(その時の様子はこちらから)
そして、そのクイズの答えは100%が「大工さん」でした。
大正解。みんな賢い。
今日はこれから家を建てる。もしくは建てた皆さんが、家を建てることに対して少し理解が深まればいいなと思い、僕たちの仕事の事をお話してみようと思います。
みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の家をつくる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です
さて、では次の質問に参りましょう。
大人である皆さん向けのクイズ。
2.「家を建てるのに関わる会社は何社あるでしょう?」
▶実際の関わる会社総数
既に建てたことのある方はふんわりご存じかもしれません。
1軒の家を建てるために関わっている会社数。
もちろん工務店・ハウスメーカーによって
そして現場によって数は大小ありますが、およそ40社程度。
これがエッグ住まいる工房の場合の業者さんの数です。
▶そこに含まれる業者例
お住まいが作られていく順になぞってみましょう。
解体業者:古家が建っていたら解体が必要
測量士:更地となった敷地の広さを正しく採寸する
地盤調査業者:土地の地盤の強弱を測る
地盤補強業者:地盤が弱い場合補強する
基礎業者:コンクリートの基礎工事を行う
水道業者:基礎をつくる際にあらかじめ水道管を通す
構造材木業者:柱や梁等骨組みを納品する
ここまでで8社出てきましたが、まだ家の基礎しかできていません。現時点ですでに多くの会社
が関わっているということがお分かりいただけるかと思います。
3.工務店やハウスメーカーという存在
▶橋渡し。工務店やハウスメーカーというパイプ役
僕たち工務店や、ハウスメーカーと呼ばれる会社に在籍している人は、実際に家をトンカントンカン作るわけではありません。(一部自社社員として大工を社員として所属させている会社もあります。)
つまり、「家を作る人ですか?」と問われると、「正確には作っていない」わけです。
じゃあ何の仕事をしているか?平たく表現すると、この40社の会社とお客様を繋ぐパイプ役という表現が最も近いかもしれません。
▶工務店やハウスメーカーの仕事
▶▶家を建てるための3ステップ
家を建てるには、誰もが大きく3つのステップを踏むことになります。
①検討(予算・建てる家の条件・建てる会社の比較)
お客様の予算管理や住宅ローンあっせん。そして、お客様が依頼する住宅会社を検討しやすくするために、仕様・予算・家の大きさなどの条件を揃え、ご提示する。
②設計・申請
建築地やお客様の条件に合わせて間取りを作り、壁や床、キッチン・トイレなどの設備を決める。
また、その内容を申請書類に反映し、建物が滞りなく工事できるように自治体に許可を貰う申請をする。
③現場監理
これまでに決めた内容を元に、40社にそれぞれ必要なものを伝え、発注する。
そしてそれは、
①営業マン
②設計士
③現場監督 へとバトンタッチしていく仕組みになります。
これも会社によってルールはバラバラ。
②の設計士が自社にはおらず、外部に注文する場合もありますが、①の営業マンや③の現場監督は多くの場合自社スタッフの対応とするケースが多いですね。
▶▶工務店やハウスメーカーの2つの仕事
1軒の家を建てるのに40社もある業者たちと打合せをするお客様はいません。
「まずは基礎の会社を比較して」
「次に水道会社はA社とB社に話を聞きに行こうかな」
とんでもなく途方もない作業になります。
僕たち工務店のスタッフは、そんなお客様のためのまとめ役として、
案内役
そして指揮者という2つの役割を果たします。
~案内役~
お客様「地震に強い家ってどうすればいいですか?」
工務店「順番にご説明いたしますね!」
⇒費用の説明。必要な条件の説明。選択肢の提示
~指揮者~
お客様「地震に強い家にしたいです!」
工務店「わかりました!」
⇒地震に強い家にするための「設計図」「基礎」「柱などの構造材」
「制震装置」「証明書」の注文を各会社にする
このようなイメージです。
4.40社。100人もの人が力を合わせて完成するプロジェクト
40社もの会社が力を合わせて完成するお住まい。
各社に担当者としてかかわってくださる方が1人~3人いる。
1軒の皆さんの家を完成させるために打合せから換算すると1年もの時間をかける。
その1年もの時間をかけて、100人がかりで完成するのが、注文住宅というビッグプロジェクトなわけです。
こうしてお客様の前には出てこない。でも目一杯一緒に住まいづくりをしてくれているたくさんの業者さんがいます。エッグ住まいる工房の場合はまだ着工式という行事があるのでご安心ください。お客様もその業者さんと挨拶ができますので、是非そこで住まいづくりへの想いを伝えて欲しいと思っています。
今日のお話を聞いて「そうなんだぁ」と思って下さった方は、これからお住まいづくりをするときに、知っておくと、より想いを込めてお住まいが作れるのではないかなと思いお話しました。
長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
この記事を書いた人
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エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
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