気密測定って何するの?実際の現場をご紹介
1.気密測定の現場を紹介
気密測定や高気密住宅などのキーワードは、今や当たり前のようにお客様の多くが気にされる重要な単語。関心の強いキーワードとして注目を集める「高断熱」と横並びで気にされる建物の性能を測る重要な指標です。
みなさんこんばんは。
茨木市にある自然素材の注文住宅を建てる工務店、エッグ住まいる工房の正木です。
今日はそんな気密測定について、先日実際に現場で行ったのでご紹介いたします。
ちなみに余談ですが、この高気密についての検索が多いのは主に東北エリア。大阪は47都道府県でおよそ35位。京都は42位。「関心が強い」とは言ったものの、実は関西圏はちょっと薄めかもしれません。
※そんな中滋賀県は実は第1位だったりします。面白い。
高気密住宅の考え方や仕組み・注意点については過去記事で竹澤が書いておりますので、関心のある方はそちらもぜひご覧になってください。
建物の負圧と高気密住宅のつながり
2.気密測定って何?
気密測定というのは文字通り、建物の気密性能を現場で測ることを指します。断熱性能や省エネ性能などの数値は現場で測るものではなく、あらかじめ計算することで出る数値であるのに対し、この気密性能は現場で測定することでようやく分かる数値です。
つまり、「計算上は高性能」というごまかしの利かない、とてもシビアな数字が出るのがこの気密性能というわけです。
そんな気密測定は建物の工事途中の段階で行います。断熱材の工事が完了した後が一般的。測定器を設置して建物から空気が漏れていないかを確認します。場合によっては建物が完成した後も行う2回検査を行う会社もありますが、弊社は1回だけです。理由は、測定をするのも数万円のお金がかかってしまうからということ。2回目の検査をしても手直しはできないからということの2点です。
3.測定の結果をご紹介
茨木市西太田町の新築工事現場で断熱工事が終わったので気密測定をしてきました。
C値は0.7でした。
平屋建て20坪弱で玄関は引戸、引き違い窓も多く条件があまり良くなかったので、合格点ですが、すごくいい数値は出なかったですね。
建物のC値は 住宅全体の隙間面積÷延べ床面積 で計算します。そして、玄関周り・浴室周りは作り上小さなすき間がどうしてもでやすいため、ある程度の住宅全体の隙間面積は出るものと私たちも考えています。そのため、延べ床面積が大きい家ほど、C値はいい数値になりやすいわけです。
より気密数値を気にする場合は、ドアや窓のカタチやデザインの選択肢も限られます。そのことも踏まえて検討していただくのがいいと思います。
この記事を書いた人
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エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当
一級建築士・一級施工管理技士の資格を持つ現場監督。
設計された図面に対して忠実に再現するのはもちろんのこと、その設計の意図を汲み取り、設計士・協力業者と連携することでお客様に感動して頂くことを目標に住まいづくりに取り組む。
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