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日を遮る。涼を取る。

日本には古くから「涼(りょう)」という考え方があります。
涼:《名・造》快い冷たさを感ずる。すずしい。すずむ。
今日は僕がお盆休み、そんな「涼」を取りに行った話がテーマです。

みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

涼を取る。

涼を取るということについて少し調べてみると、その方法は色々。昔から日本人は様々な方法で涼を取っていたそうです。中でも特徴的なのは「風鈴」や「金魚鉢」。ただシンプルに涼しい風にあたるようなクールダウンではなく、「涼しげに感じられるものを見ること、聞くこと」もまた、この涼に含まれるというのがなんとも趣がある。
こうして昔から五感で涼を取ってきたのが日本の文化なわけです。

古き良き文化を楽しみたい

僕はこうした「古くから親しまれている文化」みたいなものにめっぽう弱くて、つい食指が動いてしまいます。風鈴はぶら下げたくなるし、そうめんを食べる時にはガラスの器に入れたくなる。
もちろん今の日本の夏は金魚も茹だってしまうような気温へと変わり果ててしまったところはありますけれどもね。そんな中でも小さな秋ならぬ小さな昔ながらの夏を見つけたいわけです。

川に行けばさすがに涼取れるんじゃないか

木陰で岩に腰かけて、足を川に付けてせせらぎを感じる。
これならいくらこんな夏と言えども「涼」が勝つだろうと踏んで、一路北摂有数の川遊びスポット摂津峡へと犬を連れて遊びに行きました。
さて狙いは的中。そしてお盆とは言え一応平日を狙ったおかげか人はまばら。木陰で涼みながら初めての川、初めての水遊びにはしゃぐ犬を見れたわけです。気持ちよかった。

季節と上手に付き合う家で暮らす

「縁側で夕涼みしながら蚊取り線香の匂いの中、スイカを食べて風鈴の音を聞く」
きっと多くの方がこの文章だけで情景をリアルに浮かべられるのではないでしょうか。このThe・夏。
今世界中で家の性能は向上していっており、それにより日本では夏の暑さ、冬の寒さの対策が進んでいます。
そんな家の性能を上げる上で大前提になるものがあります。

「窓は開けない」

これです。
断熱性能も、気密性能も、24時間換気も、冷暖房効率も、その全てが「窓は開けない前提」のもの。
だから高性能な家なんてやめて窓を開けて暮らそう。というようなつもりはもちろんなく、高性能な家にすることで「窓を閉めているとき良い住環境を作ることができる」ため、住まいの性能はきちんといいモノにすることがオススメです。

でも、冷房で冷え切った室内に窓を開けるとムワっと熱気が入り込むことや、冬の暖かい部屋で窓を開けた時にピンと張りつめたような冷気が吹き込むこと。
そんな換気は今の家では24時間換気がきちんと動いているため必要ありません。ただ僕はその季節を感じる空気が好きやなあと思ってしまう。
今僕が担当させて頂いているオーナー様は、同じ感性を持っていらっしゃって凄く嬉しくなったことを覚えています。
みなさんは家のどんな情景に憧れや「好きだなあ」と思えるシーンがあるでしょうか。
お住まいの理想は案外そういうところに見つかるかもしれません。

この記事を書いた人   

竹澤 貫 TAKEZAWA KAN
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。