電動ドライバーに種類があるって知ってましたか?

電動ドライバーは用途によって3種類ある

電動ドライバーと聞くと大抵の方が「こんなんかな?」と頭に浮かべるシルエットがあって、そのシルエットのイメージは大体正解です。ですが、そんな電動ドライバーに種類があることはご存じですか?今日はその違いについて書いてみようかなと思ってます。ちょうど最近DIYに関する記事も書いたところなので、そういうDIYとかに興味ある方は覗いてみてください。

DIYの記事はこちら

みなさんこんばんは
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

電動ドライバーの電源

電動ドライバーなんて名前をしてるので、その名の通り電気で動くドライバーなわけですが、電源の取り方には2種類あります。コンセントに直接つなぐタイプのものと、バッテリーで駆動するタイプのもの。
私たち建築関係のお仕事をしている人は、コンセントタイプのものは使い勝手が悪いためほぼ100%がバッテリー駆動のタイプです。

コンセント駆動

〇安価なものが多く、エントリーモデルとしては買いやすい。(3,000~5,000円ぐらいで買える)
〇バッテリー残量を心配する必要がない。
△コードの範囲でしか作業ができない。
△どこのメーカーか分からん謎の粗悪品が通販で売ってたりする場合がある。

バッテリー駆動

〇コンセント駆動と変わらないパワーがある。
◎持ち運べるため作業性がとてもいい。
△メーカーによるが値段が高く、バッテリーだけで20,000円ぐらいする。
参考URL:マキタ
△バッテリー切れが起こるため、マメな充電か予備のバッテリーが必要になる。

これが電源についての比較です。
家具の組立や日曜大工をする分には、延長コードと組み合わせることでコンセント駆動でも十分かな?といったところ。使う目的に合わせて選びたいですね。

3種類の電動ドライバー

ここまではご理解いただけましたでしょうか?
それではここから本題。
「電動ドライバー」というものに種類があるというテーマについてお話していこうと思います。
結論から言うと、今この電動ドライバーは
ドリルドライバー
インパクトドライバー
電動ドライバー
と呼ばれる3種類の商品に分かれています。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ドリルドライバー

特徴
参考スペック:マキタ DF487D
最大トルク:40N・m
最大回転数:高速=1,700回転/分
      低速=500回転/分

◎ 回転する速度と締め付ける力(トルク)を先に設定して使うため、過剰な力をかける心配がなく、ネジの頭を潰してしまったり、ネジを貫通させてしまう心配が少ない。
◎ インパクトドライバーのようなハンマー機構が付いていないため(後述)、使っているときの音が静か。
〇 インパクトドライバーに比べ回転数やトルク数が低いため、細かな穴あけやプラスチック製品のネジ止めなどに向いている。
✖ どの程度のトルク設定にするのが適切か、作業前にインターネットなどで調べておく必要がある。
✖ インパクトドライバーに比べ回転数やトルク数が低いため、厚みや硬さのある木の板をビスで繋ぐような作業には苦戦する。

インパクトドライバー

特徴
参考スペック:マキタ TD157D
最大トルク:140N・m
最大回転数:高速=3,000回転/分
      低速=1,300回転/分

◎ 高い回転数とトルク数を持つため、硬い材料を使う作業でも難なくこなすことができる。
◎ 使い方に慣れると、締め付けすぎなども起こさないよう調整できる。(緩くトリガーを絞る)
▲ ドリルドライバーよりも複雑な機構が中に入っているため充電池の消耗が早い
✖ 締め付けるためにネジをハンマーで叩きつける機構が中に入っているため、作業時にかなり大きな音が鳴る。
✖ 力の入れ加減、ネジの締め加減、手に伝わる強い振動など使い方を理解するまでは多少苦戦する場合がある。

電動ドライバー

特徴
参考スペック:ベッセル 電ドラボール
最大トルク:2N・m
最大回転数:280回転/分

◎ ちょっとした家具の組立や、家電の分解などの際には重宝する。
◎ 電動要素はあくまで補助的な意味合いで、締め付けなどは手で絞める前提の作り。
✖ そのため上記の通り最大トルク、最大回転数共にドリルドライバーやインパクトドライバーの足元にも及ばない。
✖ 「家具の組立」の例として、例えば本棚などの木製の物を組み立てる際には、ビスを止めるだけのトルクが無いため注意が必要

電動ドライバーはどれを買うべき?

以上大きく分けて3種類の電動ドライバー。いかがでしたでしょうか。
「結局どれを買えばいいの?」
そんな方に向けて最後にまとめます。

そんなに頻繁に使う予定は無いけど一家に一台として欲しい

コンセント式のドリルドライバー

▶値段が安く、使い方がそれほど複雑じゃない、経験値を問わないため

今後そこそこ使うかもしれない

コンセント式のインパクトドライバー

▶値段が安く、どんな用途にでも慣れさえすれば対応できるオールラウンダー

積極的にDIYをやりたい!どんどん作るぞ組み立てるぞ!

バッテリー式のインパクトドライバー

▶値段は高いが、作業がしやすいことと、同じメーカーの別の工具にもバッテリーは流用できるため、掃除機、丸鋸、ブロワーなど幅広く使いまわせる。

これが私の考える電動ドライバーの選び方でした。是非皆さんのご家庭にも、一家に一台電動ドライバー。とても便利ですよ。

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。