知っておきたい地盤補強・地盤改良工事の種類と費用
みなさんこんばんは
3連休中日ということで、昨日土曜日は少し遠出する友人たちが多かった様子。大阪方面に来る人もチラホラいたのですが、あいにくのお天気。明日は予報どおり晴れるとええなと思うところ
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です
さて、最近僕たちの所に来て下さるお客様で、何件かのご家族に「地盤」の話をする機会があったので、今日はその地盤というテーマについていくつか種類や費用について触れてみようと思います。このテーマについてはこれから新築を検討される方の中で「土地探しから」というお客様に特に知っておいていただきたいテーマです。少し長くなりますがぜひ最後までお付き合いください。
コンテンツ
地盤補強・地盤改良って?
地盤補強または地盤改良という言葉について、これを見ている方のほとんどが名前や意味のさわりまでは知っている方がほぼなのではないかなと思うところですが、まずはこの言葉について説明していきます。
一般的に浸透している言葉「地盤補強」ですが、僕たち建築に関わる人達の多くは「地盤改良」という名称で呼んでいて、実際の意味合いは同じものになります。言葉の意味はその名の通り、地盤の弱さを補って強くする工事のこと。つまり、弱くない地盤だということが分かった場合、この地盤補強工事はする必要がない。ということになります。
誤解の多い地盤補強
以降この記事内では「地盤改良」で統一することにします。
新しい家を建てたいと思っているお客様の中で、検討初期段階のお客様の中には一定数こんな風に思っている方がいます。
「地盤改良をすると家が頑丈になる」
「だから新しい家を建てる時には地盤改良をして欲しいと思っている」
ここでもう一度振り返ってみましょう。
「地盤の弱さを補って強くする工事のこと。」
これが地盤改良の考え方です。ようするに、地盤調査をした結果頑丈な土地だとわかったのにわざわざ改めて補強をする必要はないということになります。
地盤改良と地盤調査の流れ
では実際に地盤を補強するときというのは一体どんな流れになるか?というスケジュールのお話です。
通常一般的な全体の流れは以下の通り
①新しく建てる間取りと土地のどこに建てるか?という配置が決定する
②その建物の形や配置に合わせて地盤調査を行う
③調査の結果
Aー地盤が強い
・・・地盤改良工事無し。地盤保証会社に調査結果を提出し、「地盤改良をしなくてOK」という保証書を発行してもらう。
Bー地盤が弱い
・・・地盤改良工事あり。地盤保証会社に調査結果を提出し、「〇〇〇という地盤改良工事をしてください。ちゃんとしたら保証書を出しますよ」と返事を貰う。地盤改良が完了したのち、保証書を発行してもらう。
これが実際の地盤改良工事に対してハウスメーカーや工務店が行うフローチャートです。いつも頭を抱えるのは「①間取りと配置が決まってから」調査をするということ。決まっていない状態で行う調査結果では保証書は発行されません。
地盤改良工事にかかる費用の話
では、そんな地盤改良工事には一体どれだけの費用がかかるのか?というところ。費用が確定するためには上記の③ーBで保証会社が提示してきた改良工事条件によりますが、
・建物の大きさ
・地盤改良が必要な深さ(硬い地層が地下何mにあるか)
・地盤改良が必要な範囲と本数
によって大きく費用は異なります。
そこで、あくまで概算的な費用にはなりますが、皆さんに知っておいていただきたいのは
◎最低でも 70万円程度(表層地盤改良)
◎多くの場合 100万円前後(柱状改良)
◎かなり弱い場合 200万円程度(鋼管杭補強)
という大きく、またバラつきのある費用だということを把握して頂くのがいいかなと思っています。
地盤改良の予算という考え方
結構な費用がかかる事は今お分かりいただけたと思いますが、この地盤改良工事で困るポイントが1点あります。それは先ほど書いた「間取りや配置が決まったら地盤調査をする」ということ。つまり「間取りや配置が決まっていない工務店やハウスメーカーを比較している段階では、地盤改良工事が必要か。いくらかかるかがわからない」ということです。
そのため、僕たちはこの住宅会社比較検討をして頂いている段階では、建物の大きさによりますが、多くの場合
地盤改良工事予算:1,000,000円
という費用を見積り・資金計画に入れるようにしています。それはその後地盤調査の結果地盤改良が不要と分かればまるまる浮くお金。もしかかってしまったら?ということを想定する予備費用になります。
地盤のためにかかるかもしれない費用を予想しておく
今日本で建つ新築工事において、地盤調査というのは実質義務化しており、地盤改良工事をきちんとしない、地盤の保証書を発行しない業者というのは基本的にほとんどないとは思います。(地盤改良工事をすることは義務化されていないため0とは言いませんが)
そのため、土地の地盤について知識を深める。というよりは、必要になってしまう費用について理解と、そして覚悟をしておくことがとても大切。予算を見ずに計画をたてて、調査の結果大きな費用がかかるとわかったときにどうやって100万円・200万円をねん出するか。間取りを小さくする?キッチンのグレードを落とす?外構工事をやらない?そのどれもが元来想定していない、望まないダウングレード。
そのリスクを、皆さんには回避して頂くのがいいのではないかな?と思ってます。
この記事を書いた人
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エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
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