キッチンのグレード。キッチンの選び方を解説します

システムキッチン1

キッチンのグレードというシステム

キッチンにはグレードというランク分けがあって、それを決めようにもメーカーもたくさんある。その中でどこがいいのかは中々に迷うところ。今日はそんなシステムキッチンについて、まずメーカーの比較をする前に知っておいてほしい基礎知識【グレード】についてご説明。よかったら参考にしてみて下さればと思います。

みなさん初めまして。こちらご案内させて頂きます
エッグ住まいる工房の竹澤貫と申します。

また、キッチンの形については別の記事を書いていますので、そちらをご覧ください
キッチンの種類で悩んでる方へ

キッチンのグレードってなに?

今各メーカーが提供しているキッチンには【グレード】と呼ばれるものが付いています。これは、全てのメーカーに共通していて、その商品のベースになるものです。

少し車でたとえ話をしてみましょう。
TOYOTAという車メーカー
そのメーカーは【プリウス】や【カローラ】や【アルファード】などの色んな車を作っています。
その中から【プリウス】を選びました。
オプションとして「カーナビ」や「シートの色変更」を注文した。

LIXILというキッチンメーカー
そのメーカーは【リシェル】や【アレスタ】や【シエラ】などの色んなキッチンを作っています。
その中から【リシェル】を選びました。
オプションとして「食洗器」や「パネルの色変更」を注文した。


と聞くとすんなり入ってくるのではないでしょうか?これがキッチンメーカーの言う【グレード】というものの考え方です。
キッチンという括りでは同じもの
でも車種が違うように、グレードによって形やものが全く異なるわけです。

キッチンのグレード松竹梅

システムキッチン2

そんなシステムキッチンのグレードですが、基本的にこのキッチンのグレードは 松 竹 梅 に分かれています。見た目がやけにカッコいいキッチンは高い。見た目が質素なキッチンは安い。そんな感じです。

車の場合は同じ値段同士でも スポーツカーっぽいカッコいいもの、丸っこい可愛いもの、人がたくさん乗れる便利な物 のように用途やニーズに合わせて選択肢があったりしますが、キッチンはそうではありません。

基本的に2種類~4種類ぐらいのグレードに分かれていて、その中からどのグレードを基準に選ぶか考える仕組みになってます。

標準仕様になりがちな竹グレード

そんなシステムキッチン各種グレードの違いですが、基本的に住宅会社はその内【竹グレード】。つまり真ん中ぐらいの物を標準仕様として設定している場合がとても多いです。

LIXILのノクト
パナソニックのラクシーナ
トクラスのBb


などがそれに当てはまりまして、これらのキッチンは値段差があんまりないです。
つまり、同じぐらいの価格になるなら同じぐらいのグレード同士で別メーカーさんのものも比較してみるということが出来るわけです。そうなると選択肢は急にぐんと増えるわけです。

※住宅会社によっては標準仕様のシステムキッチンを別のメーカーに変更することが出来ない場合や、変更する際に変更オプションとしてお金が掛かってしまう場合があります。よくご確認の上変更の検討はするようにしてください。

値札に注意!定価と実際の価格

システムキッチン3

工務店やハウスメーカーに話を聞きに行く前に先に水回りショールームに行く方がいますが、それは全然OKです。一目惚れするシステムキッチンやユニットバスに出会えたらとても素敵な事。是非お気に入りを探してみてください。

ただし、実際にメーカーショール―ムに行ったときには注意が必要。ショールームに置かれている値札には定価の金額のみが書かれていて、その金額はあくまで参考価格。実際の金額とは全く異なる金額が書かれています。ややこしい

キッチンのグレード毎の値段がわからない

そんなキッチンの値段について
「定価の7割ぐらいです~」のようにあらかじめすぐ分かるものも実はありますが、建築会社はあんまりそういう説明の仕方をしないようにしています。その理由は、商品毎この「〇〇割」が違うから。

例えば【定価100万円】と書かれた竹グレードのキッチンがあったとしましょう。
そして、それはあくまで定価なのでお客様が買う時には70万円で買えることになったとします。ちょっとお得な気分。3割引きですね

そんな中もう一つ上のグレードの【定価200万円】と書かれた松グレードのキッチンを見つけました。そのキッチンの見積りを取ると、同じ3割引きだと140万円ぐらいかな?と思いきや…。。実際に出てきた見積りは190万円だった。

こういうことが起こります。竹グレードと松グレードでこの「掛け率」が違ったわけです。そんな事情があるため、「定価の名札はほぼスルーしてください」とお伝えしているわけです。「掛け率」が全て同じなら「書いてある定価の〇〇割引ぐらいやと思ってください~」とお伝えできるわけですが、そうはいかないのがこのショールーム見学の難しいところです。

キッチンのお気に入りを探す

グレードの違いの話いかがでしたでしょうか。
「グレードグレード言うけどピンとこない」というお客様が過去にいらっしゃったので、今日はそんなテーマでお話させて頂きました。

皆さんもお気に入りの水回り設備と素敵な出会いができますように。心から祈ってます。
それではみなさん おやすみなさい

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。