高気密高断熱。性能数値で語らない住まい

みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

家の高気密・高断熱について情報が溢れかえっている

情報収集の方法として主にインターネットの検索、そしてInstagramやYoutubeを使って調べるのが主流になった今、最近は本当に情報が溢れかえっていて、「家の性能」と調べるとGoogleの予測変換には
[家の性能 ランキング]
[家の性能 どこまで]
というのが出てきます。

高性能な家にしたい。予算は抑えたい。

住まいづくりを計画するご家族で、ほぼ全ての方が共通して持っている考えがあると思います。

「性能は高い方がいいし高い家にしたい」と
「性能が高い家は値段も高いから予算は抑えたい」
という相反するリクエスト

だから皆さん迷うことになる。値段と性能の折り合いがつくのがどこかわからないから。どのぐらいの性能がコスパがいいのか。ちょうどいいのかという最適解が欲しくて調べる。しかし、その最適解は存在しません。

5,000円で1日あたり50円かかる加湿器と
20,000円で1日あたり20円かかる加湿器と
20,000円で1日あたり40円かかるが自動洗浄がついている加湿器

このどれがいいか?は、本当に価値観によって変わってしまうからです。

高断熱住宅のそもそもの考え方

高断熱と言われる断熱性能について別でまとめたものがあるのでリンクを貼って一部だけ抜粋しますが
高断熱・UA値について詳しくなろう

断熱等級
HEAT20
UA値
(W/㎡-K)
室温
(外気温0℃無暖房時)
光熱費の年間削減効果
(20℃にするためにかかる費用)
等級4
H28省エネ基準
0.878℃以上基準
等級5相当
HEAT20 G1
0.5610℃以上▲34,040円
等級6
HEAT20 G2
0.4613℃以上▲45,020円
等級7
HEAT20 G3
0.2615℃以上▲66,981円

断熱の数字というのはよくUA値という数値で話されます。ただ、ここではもう少し身近な室温や、性能の高低によって光熱費にどのぐらい差が出るかをシミュレーションした物を貼っています。とても複雑そうに見えますが至ってシンプル。

高断熱になるとその数値に比例して光熱費が抑えられる。

そして大切なのがもう一つ。

建物の性能を上げようとすると、建物の値段が高くなるわけですが、
等級4⇒等級5 より
等級5⇒等級6 の方が高く
等級6⇒等級7 は更に高くなる ということ


複数の会社を比較している方はお気付きかと思いますが、日本の住宅は「超高性能な家」を建てる会社は限られます。とても少ない。つまり、超高性能な家を建てるために必要な材料はあんまり大量生産されていないから割高になる。ということです。

そういう意味では「コスパ」という考え方で建物の性能を調整するなら、流通量の最も多いコスパのいい材料を組み合わせて作るのが一番かもしれません。ご家族にとっての正解か?は別ですよ

暮らし方を考えて高気密・高断熱の選択をして欲しい

「燃費や省エネ性を考えたらエアコンで室温調整した方がいい」ですが、ご主人が、奥様がエアコンの風を受けると具合が悪くなる家庭なら事情は変わる

「年中室内の空気を入れ替えたいので頻繁に窓を開けるご家庭」にとってC値を上げるのにお金使うのはめちゃくちゃ勿体ないということ

UA値 C値 太陽光発電システム 耐震等級
自然素材 パッシブハウス 自由設計


このどれもがお住まいを構成する部品一つひとつです。そして、これらは全て一つとして無駄なものはありません。どれもとてもいい物、大切なものです。ですが、お客様によってはそこにお金をかけるのがもったいない場合があることを知るきっかけになればと考えています。

何のために自然素材を使いたいのか?

なぜ高断熱な家を建てたいと思っているのか?

どうしてC値が高い家にしたいのか?

時間はかかってしまいますが、僕たちは1つずつ聞かせて頂くようにしています
お客様の持つ理想や憧れが叶えられるようお手伝いしますので
とことんお打合せさせてください
それが僕たちエッグ住まいる工房の考える 住まいづくりです

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。