大阪北部地震

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この度の大阪北部地震の被害に遭われた皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

 阪神大震災以来、自分が生きている間に同じような地震が起きる事はないだろうと思っていたのに、そんな甘い思惑を覆して、震度6弱という地震がおきてしましました。

今回の地震でもっとも被害が多かったのは、写真のような土と瓦で仕上がった、昔の工法の屋根のお家です。


とくに寄棟(よせむね)の形状の屋根の棟部分の崩壊が目立ちました。


他にも大きな亀裂が入ってしまった壁なども有ります。

6月18日の朝8時前、尼崎の自宅で出勤の支度中でトイレに入っていた時に、揺れはじめました。壁に囲まれたトイレは安全なので『とりあえずここで様子見だな』と思っていると結構な揺れが来てからしばらくして収まったので、阪神大震災まではいかないな・・・とTVをつけて見ると、高槻あたりを震源とした震度6弱の地震速報でした。私が居る尼崎は震度3程度でした。

急ぎ工事中のお客様と連絡を取ると、ご無事で足場も崩れた様子が無いと聞き、まずは一安心致しました。
家を出る頃には消防車の音がひっきりなし聞こえて来て、火事も起きているのだろうか?と思いながら茨木に向かいました。
この朝、車で移動されていた方はその後の大渋滞に巻き込まれたかと思います。
名神が通行止めとなり、豊中から混んだ道を避け知ってる限りの裏道を使って茨木へと向かうのですが、いつもは40分ほどで通勤していたのに、到着したのは午後1時半となりました。

途中で、阪神電車が高架の上で停車して乗客を消防のはしご車を使って下ろしているのを見かけ、走り回っていた消防車が火事のためでない事に始めて気がつきました。

渋滞で止まっている間も親しいお客様から、屋根が壊れた、瓦が落ちてきた、壁が落ちたと携帯に連絡が入り、ラインで送られてきた写真を見て、これはかなりな被害が出てるなと気ばかり焦るけど、茨木に近づくほど渋滞がひどくなり、最後は全線ストップにしたのだから開けたら良いのに、下りっぱなしとなった踏切のせいで高架のあるところまで横切れない線路と水道管が破れて片側通行になったため身動きがとれなくなった車の列に居るしかない2時間でした。


その後の1週間は、雨と競争でのシート架けと連絡いただいたお客様の被害確認に追われ、先週は危険な壊れたブロックの撤去作業となりました。

屋根の工事は、あまりにも件数が多く、屋根やさんがパンク状態です。

しばらくブルーシートでの養生期間が続きそうなのに、台風が次々と発生してヒヤヒヤしています。
また、台風7号の通過で始まった大雨も厄介極まりない状態です。復旧工事の内容が雨を嫌う仕事ばかりなので、全てが後ろ倒しとなっていきます。

少しでも早く、直して差し上げれたら良いのですが、こればかりは天にお任せなので、あまり降らないでおいてくれればと祈るばかりです。