セルロースファイバーが持つ断熱性能と遮音性能

この記事を書いた人

鳥羽 世喜
鳥羽 世喜
エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当
音楽や美術などの芸術が好きで単身日本に留学し、建築の道を志したソウル出身の現場監督。二級建築施工管理技士補を持ち、自分自身が自宅をリノベーションした経験の中で悔いが残ったことから、お客様が同じ思いをしないようにと自らの経験なども記事内で語る。


朝車に乗って温度計を見ると外気温は2度


『春が立つ』と書いて立春の今日


まるで春のあしおとは聞こえて参りませんでしたが


みなさんいかがお過ごしでしょうか





エッグ住まいる工房 竹澤貫 です






今日は朝から初めましてのお客様との打合せ


最近嬉しい事にそんな初めましてが増えて増えて参りまして


今日も張り切ってご案内させて頂いたわけですが





「そとん壁、セルロースファイバー、漆喰を使った家にしたい」





エッグで家建てたいからここに来た!というわけじゃなくてですね


順番としては



1.建売りの物件をいくつか見て


2.注文住宅もちょっと見た結果「注文住宅の方がいいな」と思って


3.ならちゃんと調べよう!と思い至り、本でお勉強


4.『漆喰最高』『そとん壁最強』『セルロースファイバー無敵』と
いろんな本に書いてあった




で、ここ全部使ってるやん!ということでウチに来て下さったと


そういうわけです





そんなわけで今日はその中から


セルロースファイバーについて少し掘り下げてみましょう


セルロースファイバー



セルロースファイバーとは、断熱材の一種である。

新聞紙等の古紙と難燃のためのホウ酸が原材料。

パルプ繊維の持つ空気層によって断熱性をはじめ

他の断熱材には無い様々なメリットがある断熱材である。



というのがまずさわりの部分


様々なメリットというのがこちら

●高い断熱性能
全国的に最もよく使われている断熱材
グラスウール=0.05W/mK

セルロースファイバー=0.04W/mK


●湿気への耐性
一般的な断熱材にとって湿気は一番の天敵

セルロースファイバーは湿気を吸放出する性能を持つ

家が完成すると見えなくなる部分なため

数十年後カビが生えたり腐ったりするリスクを軽減することが出来る


●防虫効果
セルロースファイバーに含有しているホウ酸は

シロアリが食べると死んでしまうため

家にとっての害虫シロアリが寄り付きにくくなる


※ちなみにゴキブリもシロアリの仲間
つまりゴキブリも寄り付きにくくなると言われています


●吸音性能が高い
パルプの繊維質により、高密度な空気の層が作られるため

他の断熱材に比べ音を吸音する性能を持ちます


※今日お話ししたお客様は楽器が好きな方でした

その方に実験装置で吸音性能を確認して頂いたところ頂いた一言


「すげえ」


いただきました


さて、少し長くなりましたのでこのあたりで


驚異的なまでにいいこと尽くし


細かい事まで書くとまだまだ書き終わらない


そんな断熱材セルロースファイバー





とはいえもちろんこれでは終わらない


デメリットがある


何よりも大きなデメリット



『値段が高い』ということ



それでも価値を見出してもらえるようだったら


それこそ本当に



友達や家族に、そして自分に胸を張ってオススメできる断熱材



それが セルロースファイバーでした