そとん壁 というものを初めて知ったお客様が大層気に入って下さったお話

この記事を書いた人

鳥羽 世喜
鳥羽 世喜
エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当
音楽や美術などの芸術が好きで単身日本に留学し、建築の道を志したソウル出身の現場監督。二級建築施工管理技士補を持ち、自分自身が自宅をリノベーションした経験の中で悔いが残ったことから、お客様が同じ思いをしないようにと自らの経験なども記事内で語る。

みなさんこんばんは


「暑いなー 暑いなー」とブログを書いてた時から2週間が開き


今日という日になってみればもはやセミの声はゼロ


夜が少しひんやりする秋の訪れを感じております




エッグ住まいる工房 竹澤貫です




これからは夜に虫の声が聞こえてくる時期


例によって「秋らしいこと」をしたいなと思っております今日この頃です






さて、そんな少し涼しくなり始めた9月も半ば


つい先日初めましてのお客様とお話をしたときに話題に上がったもの


【そとん壁】の話をしようかなと、そう思っております




いえね、このそとん壁の事をそのお客様ご存知なかったんです


それもそのはず、認知度は間違いなくとっても低いこの素材


いわゆる『知る人ぞ知る』というモノ


ですが、その性能や性質についてご説明するや否や



「え 絶対これが一番いいやん これにしようや」



と前のめり


僕たちの事を「そとん壁」という検索ワードで知る方もたくさんいらっしゃるので


その方へ向けたそとん壁ご説明ページに今日はします






そとん壁


1.そとん壁ってなに?

シラスという材料を塗りつける外壁、いわゆる塗り壁の種類の一つです。



2.シラスってなに?

[公式サイトより]
シラスは2万5千年前、現在の鹿児島湾北部を火口とする姶良カルデラの大噴火によって発生した火砕流が堆積したものです。マグマが急激に冷やされて火砕流となったため、噴火前のマグマの成分の多くが揮発せずに閉じ込められています。
シラスは、桜島の噴火で空に舞い上がってから降ってくる火山灰と混同されがちですが、それとは似て非なる火山噴出物なのです。

火山灰とは似て非なる物です。


今までずーっっと「火山灰を使った壁です」って言ってしまってたのでこの場を借りてお詫びします。

似て非なる物です。似てますが、非なる物でした。




3.何がいいの?


◎何より最大の利点、塗り直しのメンテナンスがいらない


◎湿気を通す透湿効果を持つため、家そのものが長持ちする


〇塗り壁特有の高級感のある外観に仕上がる



家づくりを考える方の100%が気にするといっても過言じゃないのが

このメンテナンスコストというキーワード

多くの方は「外壁は塗り直しが必要で、その時いっぱいお金かかる」

ということは漠然とご存知だったりします



じゃあなんのために塗り直しが必要なの?



その答えは2つ

まずは誰もが思いつくこと、「見た目が色褪せてしまうから」

そしてもう一つ。実はこっちがめちゃくちゃ大切


「外壁の持つ防水性能が劣化するから」



一般的によく使われる外壁は『サイディング』と呼ばれる外壁で

この外壁には雨が降ったら汚れが落ちる加工

表面の水をはじく加工がされています

上で話に挙げた塗り直しのメンテナンス



この加工が10年~15年程で薄れてしまうからする



そうすることで建物に浸水してカビが生えてしまったり

目に見えない壁の中で腐ってしまったりするリスクを減らす

これが防水性能をメンテナンスするおっきな理由です




そこで出てくるのがこのそとん壁


そとん壁の表面には加工がされて


いません


でもその素材が持つ力によって防水性能は


あります


つまり塗り直しのメンテナンスの必要が


ありません




というロジック



ついでに挙げるならば外壁にはつなぎ目にコーキング処理という

ゴムっぽいボンドで防水のためにつなぎ目を埋める工程があります


繋ぎ目無く全面を塗って仕上げる塗り壁のそとん壁には


この繋ぎ目がありません(サッシ廻りは例外)


つまりこのコーキングの再処理の量も


少なくて済む



というわけです




さて、いかがでしたでしょうか


ついついそとん壁のお話が出来たことが嬉しくて


ブログに綴った上


このブログでもついつい熱くなってしまって長くなったので今日はこのへんで




次回


「じゃあそとん壁のデメリットは何」でお会いしましょう


おやすみなさい