地球環境に優しい漆喰壁

自然素材のリノベーションを手掛ける茨木市の工務店 エッグ住まいる工房の関口です。
今回はエッグ住まいる工房でよく採用される漆喰壁について少しお話させて頂きます。
漆喰壁は古くから日本や世界の建築に使用されてきた伝統的な壁材で、主成分である石灰に天然鉱物や水を加えたものです。
壁材としての特徴を挙げると、耐久性が高く湿度調整や防火性能に優れています。
さて、そんな漆喰壁ですが日本では遡ること平安時代に登場したとされ、その後は特に寺院や神社の壁に多く使用されました。
漆喰壁には特有の美しい白さがあり、建物の内部空間を空気環境だけでなく、見た目にも清潔で落ち着いた雰囲気に仕上げてくれます。
平安時代の貴族文化や仏教の影響で、漆喰壁は神聖な空間にふさわしい材料とされました。
そしてその後、江戸時代には町屋や武家屋敷にも漆喰が広まりました。
江戸の町家では湿気が多い環境に適した漆喰の特性が活かされ、室内の空気を快適に保つために用いられました。
また、防火性にも優れ、木造の町屋では漆喰は火災から建物を守る役割も果たしました。
近代でも、漆喰壁は環境に優しく、住む人の健康にも配慮した素材として、新築住宅の内装やリノベーションに利用されることが増えています。
漆喰壁は、時代を超えて日本の伝統建築の美しさを引き立てる重要な存在となっています。
この記事を書いた人

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エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
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