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「下地の含水率管理の重要性」茨木市/自然素材/リノベーション/工務店/エッグ住まいる工房

茨木市にある自然素材のリノベーションを手掛ける工務店、エッグ住まいる工房の正木です。

エッグスマイル工房では、床材に無垢材を使用しています。
無垢材は自然素材ならではの美しさと温かみがある一方で、環境の湿度変化に敏感に反応します。
そのため、施工前の準備が非常に重要となります。
特に注意すべきなのが、下地の含水率です。

高すぎる下地の含水率がもたらす問題

下地の含水率が高すぎる場合、以下のような問題が発生する可能性があります:

  1. フローリング材の反りや膨張
  2. 接着不良や剥がれ
  3. 床鳴りの発生
  4. カビや腐朽のリスク増大

これらの問題を防ぐためには、下地の含水率を適切に管理することが不可欠です。

適切な含水率とは?

一般的に、下地の含水率は20%未満が望ましいとされています。
ただし、地域の気候や季節によって変動するため、現場での正確な測定が重要です。
また、床下環境も重要な要素となります。床下の換気状態や地盤の湿気が含水率に大きく影響します。最近の住宅ではベタ基礎が一般的になっているため、防湿シートをしっかりと施工していれば、地盤の湿気の影響は小さくなります。

含水率の測定方法

含水率の測定には、様々な方法が用いられます:

  • 電気式水分計:手軽で幅広い物質で測定可能。下地を傷つけずに測定できる利点があり、広く使用されています。
  • 針貫入式水分計:測定対象物に針を刺して使用。主に木材に使用しますが、小さな穴が開くため化粧材には適しません。

上の写真は、電気式水分計で床下地と床材を測定したものです。6月の梅雨時期に測定したため、床下地の含水率が少し高めになっています。

木の温もりと自然な風合いを最大限に活かすためにも、下地の含水率管理は欠かせない要素です。適切な管理により、美しく耐久性のある無垢材フローリングが実現できるのです。