「下地の含水率管理の重要性」茨木市/自然素材/リノベーション/工務店/エッグ住まいる工房
茨木市にある自然素材のリノベーションを手掛ける工務店、エッグ住まいる工房の正木です。
エッグスマイル工房では、床材に無垢材を使用しています。
無垢材は自然素材ならではの美しさと温かみがある一方で、環境の湿度変化に敏感に反応します。
そのため、施工前の準備が非常に重要となります。
特に注意すべきなのが、下地の含水率です。
高すぎる下地の含水率がもたらす問題
下地の含水率が高すぎる場合、以下のような問題が発生する可能性があります:
- フローリング材の反りや膨張
- 接着不良や剥がれ
- 床鳴りの発生
- カビや腐朽のリスク増大
これらの問題を防ぐためには、下地の含水率を適切に管理することが不可欠です。
適切な含水率とは?
一般的に、下地の含水率は20%未満が望ましいとされています。
ただし、地域の気候や季節によって変動するため、現場での正確な測定が重要です。
また、床下環境も重要な要素となります。床下の換気状態や地盤の湿気が含水率に大きく影響します。最近の住宅ではベタ基礎が一般的になっているため、防湿シートをしっかりと施工していれば、地盤の湿気の影響は小さくなります。
含水率の測定方法
含水率の測定には、様々な方法が用いられます:
- 電気式水分計:手軽で幅広い物質で測定可能。下地を傷つけずに測定できる利点があり、広く使用されています。
- 針貫入式水分計:測定対象物に針を刺して使用。主に木材に使用しますが、小さな穴が開くため化粧材には適しません。
上の写真は、電気式水分計で床下地と床材を測定したものです。6月の梅雨時期に測定したため、床下地の含水率が少し高めになっています。
木の温もりと自然な風合いを最大限に活かすためにも、下地の含水率管理は欠かせない要素です。適切な管理により、美しく耐久性のある無垢材フローリングが実現できるのです。
この記事を書いた人
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エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
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