リフォームとリノベーションの違いとは?

リフォームとリノベーション 言葉の意味

リフォーム;reform
意:作り直すこと。特に、洋服の仕立て直しや、住宅の改築・模様替え。

リノベーション;renovation
意:英語では改築、修復、修理、革新、刷新。日本語では「修復・刷新」と訳され、都市開発や企業革新、事業革新、製品革新などさまざまな分野で用いられる概念。

住宅におけるリフォームとは、主に改善・修繕・改良を意味します。築年数の経過と共に経年劣化する外壁・屋根・設備・水回りなどの故障。そうしたトラブルに対して元の新築に近い状態を目指し復旧する工事を一般的にリフォームと呼びます。

それに対しリノベーションは、刷新という言葉にある通り、既存の住宅に対し価値を高める工事の事を指します。間取りを家族のライフスタイルに合わせて可変させたり、住宅の耐震性能・断熱性能を向上させてより良い環境で住めるようにしたりする工事がリノベーションと呼ばれます。

リフォームとリノベーション 比較表

項目リフォームリノベーション
工事の規模小~中中~大
具体的な工事例・クロス張替え
・水回りの交換
・外壁の塗り替え など
・耐震補強
・断熱改修
・間取り変更 など
工事期間1日~1カ月程度3カ月~半年程度
費用工事箇所によるが
概ね少額
工事箇所によるが
概ね高額
想像完成後のイメージがしやすい
(生活スタイルが変わらない)
完成後のイメージがしにくい
(生活スタイルが変わる場合がある)
自由度建物の大きさや仕様は
大きく変化しないため
自由度は高くない
多くの場合建物の大きさや
仕様も変更するため
自由度が高い

リフォームではなく、リノベーションを選ぶ理由

リフォーム工事をすることで、住環境は従来よりも良いものになります。古くなって浮いている壁紙が綺麗に張り替えられると気持ちよく、故障したトイレを交換すると最新の便利な機能が備わったトイレになり、外壁を塗り替えることで建物の防水性能は新築当初のものへと蘇ります。
しかし、それは根本的な解決とはならず、また同じ時間が経つと同様の交換を必要とする場合が大半です。家そのものの性能は変わっていません。
それに対し、リノベーション工事はその根本的な部分を改修し、家の価値を高めることを目的とした工事になります。家を一時的に直すのではなく、これから先20年、30年、50年と住まうつもりだというお客様は、このリノベーション工事が選択肢となります。

建替えではなく、リノベーションを選ぶ理由

思い出がたくさん残っているから

法律や条例で建替えすることができない、または建替えをすると家が小さくなるから

古民家のような風合いを自分の住まいに取り入れたいから

私たちの元へご相談をされるお客様の多くは上記3つのパターン。建替え工事という選択肢を選ぶことができないケースが大半です。
リノベーション工事でとても誤解を受けやすいのが、同じ大きさ・同じ仕様の家をつくる場合、建替え工事よりリノベーション工事の方が予算が抑えられるのではないかということです。実際には骨組みだけを残してほぼ全て新品にするフルリノベーション工事をすると、ほとんどの場合建替え工事とほぼ同額、場合によってはフルリノベーション工事の方が高額になってしまう場合もあるほどです。
(建替え工事の場合解体工事が大雑把で済むのに対し、リノベーション工事は柱などを倒してしまわないように丁寧な解体工事が必要です。こうした新築建替え工事以上に手間や時間がかかる部分がある場合より高額になってしまうケースがあります。)

お客様にとっての最適な答えがリノベーションであれば、私たちは精一杯お客様のリクエストに応えられるようご提案に詰め込ませて頂きます。