いい住まいを建てて、いい暮らしをする。それは新築時だけ満たされればいいものというわけではありません。新築時が最高値でなく、そこから先10年、30年先も見据えて品質の変わらない住まいをつくること。それがとても大切だと考えています。エッグ住まいる工房では、未来を考えたお住まいのための家の性能と、自然素材の大切さを伝えていきたいと考えています。
家の材料に使われる自然素材は、主に3つのメリットがありお客様に選ばれます。
・メンテナンスコストが安いこと
・室内の空気が綺麗になること
・二つとない素材の質感が生むデザインのこと
エッグ住まいる工房でよく採用される漆喰、無垢フローリング、そとん壁、セルロースファイバーは、まさにお住まいの長持ちと健康に強く寄与しています。
断熱材に使うセルロースファイバーは、古紙をリサイクルして作られる環境にやさしい断熱材です。
高い断熱性能だけでなく、大きく2つの付加価値がありお客様にオススメしています。
1つは吸放湿性
家が完成したら見えなくなる壁の中は、湿気や結露が発生してしまうと家の耐久性が著しく落ちてしまいます。この断熱材はその湿気をコントロールしてくれるため、こうしたリスクを軽減してくれる能力を持ちます。
2つめに吸音性
細かい繊維質のこのセルロースファイバーは、室外の音をシャットアウトし、室内の音を外に漏らしにくくする効果があります。「遮音」の場合室内の音が反響してしまうのに対し、吸音してくれる点が大きなポイントです。過去にはピアノ教室などにも採用された前例があります。
外壁材につかうそとん壁は、火山灰に近い性質の素材シラスを原材料とする塗り壁です。
パネルを使ったサイディングなどの外壁材と異なりつなぎ目がないため、メンテナンスサイクルが早く、コストがかかるコーキングを使わなくていい点は大きなメリットです。
無機質のこのそとん壁は、湿気を透湿するためカビが発生しにくいことも特徴の一つ。高級感のあるデザインと高いメンテナンス性から、多くの方から支持される外壁材です。
家の材料の中で最も多く、長く肌に触れるのが床材。エッグ住まいる工房ではほぼ全ての家で無垢フローリングを採用しています。
シート張りのフローリングでは感じることのできない木本来の足触りや、1枚1枚同じ表情のない木の板のデザインが特徴の無垢フローリング。これはエッグ住まいる工房でも多くのお客様からオーダー頂くリクエストになります。また、湿気を調湿してくれるため室内の空気環境が整うところも無垢フローリングのメリットです。
オーナー様の声に「もう築10年にもなるのに、未だ木の香りがする。」というものがあります。自然素材の家を建てる上で、まず最初に皆様が通る素材と言えるかもしれません。
室内の塗り壁材である漆喰は、消石灰を主原料とする自然素材の内装仕上げ材です。
真っ白な漆喰の塗り壁は古くから日本で愛されている材料で、お城や蔵でも使われていたものです。当時使われていた主な理由は、大切なものを保管するための蔵の湿気を調湿してくれることから。これは時代を超えた今、漆喰壁が多く採用される理由とも一致しています。
また、ビニールクロス(壁紙)は工事の際に貼り付けるため接着剤を使用します。これは人によってはその化学薬品由来で頭痛を起こしたり、吐き気を起こしたりしてしまうことがあります。(シックハウス症候群)
そうした理由で、アレルギーに対し不安を持つ方からも選ばれているのが、この漆喰壁です。
どれだけ住みよい環境で理想の家を建てても、その家が万一の地震で倒れてしまっては元も子もありません。お住まいをつくるうえで最も大切なのが、家族の命を守り、財産を守ること。私たちはそう考えて、全ての建物の強度を、耐震等級3にすると定めています。
耐震等級3を取得するために行う家の頑丈さの計算(構造計算)の方法として、エッグ住まいる工房ではより細かく正確に強度を測ることのできる許容応力度計算を用いてお住まいを建てています。
今設計されている家が地震に対しどれだけ強度があるのか。それを正確に把握して設計することが、より安心できるお住まいの作り方です。
エッグ住まいる工房の家は、全棟に制振装置『K-ダンパー』を設置します。※本数は間取りによる
このK-ダンパーは、制振装置を設置している壁そのものも耐力壁として計算することのできるという特殊な特徴を持つ装置です。
この制振装置を設置することで、耐震等級3の建物はそれ以上の耐震性能を持つようになります。
エッグ住まいる工房では、お客様の求める空間設計・間取りの作りによって、この『SE構法』をオススメする場合があります。※標準仕様外
SE構法とは、通常の木造住宅と異なり、より頑強な柱や梁を金物とピンを駆使することで、より広い開放的な間取りを作ることのできる耐震構造のことを指します。
耐震強度は通常のエッグ住まいる工房が作る標準的工法も同様の強さを持ちますが、柱のない広い空間を設計する際には、このSE構法が必要不可欠となります。
「長く住み続ける住まい」というテーマのために必要なのは、ランニングコストを上手に抑えることだと考えています。修理にお金がかからない自然素材の提案同様、断熱性の高い家は日々の光熱費を抑えてくれます。UA値0.6以下というのは、イニシャルコストとのバランスが最もちょうどいいバランスと考えて提案している基準になります。
◎アルミ樹脂複合サッシと樹脂サッシをバランスよく
LIXIL:サーモス YKKAP:APW330
エッグ住まいる工房では、窓を全て複合サッシにするか?樹脂サッシにするか?という単純な考え方でお住まいを作っていません。窓の性能を上げると光熱費が抑えられるのは事実ですが、窓の性能を上げると家の値段が上がることもまた事実です。闇雲に高い性能の物を選ぶのでなく、理想の性能に向けてバランスよくお住まいを作る。そのために、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシから、トリプルサッシにいたるまで、幅広くご提案の選択肢を持つようにしています。