リビング
コンテンツ
リビングについて
リビングはお住まいにとって主役と言っても過言ではない重要な空間です。家族が集まる場所であり、来客を招く場所。そこは快適性、意匠性、利便性の全てに目を向けなければいけません。ここでは、リビングのデザインと機能についてのポイントをいくつか挙げてみます。
1. レイアウトとスペースの使い方
家具の配置
リビングのレイアウトは、あらかじめどこにどの家具を配置するか考えて設計する必要があります。主な家具はソファ、TVボード、リビングテーブルの3点。並べ方も大切ですが、人の動線も含めて考えるようにしましょう。
多機能性
リビングの使い方も家族によって大きく異なります。ソファに腰を掛けるスタイル。床に座るスタイル。リビングエリアの一角を子どもの遊びスペースにする家。ワークスペースにする家。将来的に変化するライフスタイルに合わせた多機能性を持たせられるようにレイアウトすると、よりお住まいへの満足度が高くなります。
2. 照明
自然光の活用
大きな窓
大きな窓を設置することで、自然光を最大限に取り入れ、明るく開放的な空間を作り出すことができます。ただし、夏の日射遮蔽のことはきちんと考慮しなければ、直射日光が差し込むことになりお住まいの快適性と、光熱費などの省エネ性が大きく損なわれることとなります。
カーテンとブラインド
調光ができるカーテンやブラインドを使用することで、光の量を調節しましょう。近年ではカーテンやブラインドの種類がとても豊富になっており、インテリアとしての好みや、遮光などの目的に合わせて様々選択が可能です。
人工照明
ライティングの工夫
広い空間になるこのリビングでは、1種類の照明にこだわる必要はありません。メイン照明、補助照明、インテリア照明を組み合わせることで空間に深みと雰囲気を持たせられます。
調光機能
調光機能を持つ照明を使用すると、シーンに合わせて明るさを調整できます。趣味が音楽や映画鑑賞の方などにはよく採用されるため検討してみてはいかがでしょうか。
3. カラーコーディネート
色の選び方
メインカラー
明るい、暗い。柔らかい、硬い。かっこいい、かわいい。最初は抽象的なイメージからスタートして徐々に具体的なイメージを固めていきましょう。好みの内装の写真があるとなお良いです。そこから床、壁、アイテムの色を2色か3色に決める所が色決めのスタートです。
アクセントカラー
壁の一部や家具や照明器具の色をメインカラーと異なる色にすることで、空間にアクセントを加え、デザイン性を高めることができます。アクセントカラーを採用する際には1ヶ所ではなく同じ色を2ヶ所、3ヶ所使うことで空間の統一感が生まれ、意味を持たせられるのでとてもおすすめです。
4. インテリアデザイン
テーマ設定
スタイルの統一
モダン、クラシック、スカンジナビアンなど、お住まい全体のコンセプトを決めると統一感のあるスタイルになります。上記のカラーコーディネートか、このインテリアコーディネートか。どちらが先というものではなく、お客様によって入口は色々です。コンセプトにあわせて家具や装飾品をコーディネートしましょう。
テクスチャの組み合わせ
異なる素材やテクスチャを組み合わせることで、空間に深みと豊かさを持たせることができます。例えば白い漆喰の壁の面に白いタイルを張る場合、「同じ色だけど素材や表面の質感が違う」というコーディネートになり、主張し過ぎることがないとても上品なデザインに仕上がります。
デコレーション
アート作品
絵画や写真を飾ることで、リビングに個性を加えます。絵画などは少しハードルが高く感じる方もおられますが、いざ飾ってみると鮮やかさが加わりリビングが華やかになります。また、家族の写真や思い出の品を飾るのも良いアクセントになります。
植物
観葉植物のグリーンはその他のインテリアの邪魔をすることがほとんどありません。自然の色を取り入れ、空間を生き生きとさせます。
5. 技術と機能性
家電の配置
テレビとオーディオ
テレビやオーディオ機器の配置は、見やすさと音の響きを考慮して決定します。特にテレビは、TVボードと合わせて設置することになるため、ある程度の壁面が必要になります。窓の配置とのバランスにも気を付けましょう。
スマートホーム機能
お住まいの家電類や照明、温度調節、エンターテインメント機器をIoT化。スマートホームシステムに統合することで、利便性が向上します。一部の物は新築時に組み込む必要がある設備もあるため、事前の検討が必要です。
収納
壁面収納
壁面に収納を設けることで、スペースを有効活用できます。オープンシェルフや開き戸・折れ戸などを組み合わせると、見た目もすっきりします。その収納に何を収納する予定なのかを考えて設計に取り入れましょう。
置き家具収納
キャビネットやシェルフなどをリビングの一角に置くことで、置き家具そのものをインテリアにしたり、そこに小物を飾ったりすることもできます。もし置き家具収納を希望する場合、お住まいの設計段階からどこにどの大きさの家具を置くのかあらかじめ決めておくと、空間の中で出っ張ることもなくととのうでしょう。
6. 快適性
座り心地
ソファとチェア
座り心地の良いソファやチェアを選ぶことで、リラックスできる空間を作り出します。また、手入れのしやすさや、季節感とのマッチングも大切にしたいところ。夏の暑い時期に座ると暑い、ベタつく。冬に座ると冷たいといった声も珍しくありません。その際にはクッションやブランケットなどとの併用を考えることもひとつの手です。
ラグ
フロアラグを敷くことで、足元が暖かくなり、全体的な快適性が向上します。また、デザインのアクセントにもなります。LDKというのは、特にリビングとダイニングの間に明確な空間の線引きがありません。しかし、このラグを使うことで、「ここがリビング」と認識しやすくなるため、空間が引き締まります。
温度管理
暖房・冷房
エアコンやファンヒーター、加湿器などを適切に配置して、季節に応じた温度管理を行うことになりますが、求める暮らし方に合わせて適切な機器を設置するようにしましょう。例えば、どの温度管理機器を使うと月の光熱費がどの程度かかるかなどを把握することはとても大切です。
リビングは家族が集まり、リラックスできる重要な空間です。これらのポイントを考慮して設計することで、快適で機能的、そして美しいリビングを実現することができます。