驚きの消臭効果。漆喰の能力解説。

1. 漆喰壁とは?
漆喰塗りの壁というのは、古くはお城や蔵で使われていたもので、主原料は消石灰からできています。当時からこの漆喰が持つ効能は認められており、こうして選ばれていた主な理由は2点ありました。
1つは高い防火性能。
漆喰壁の原料がそもそも不燃材なため、その当時万一火災が起こっても、お城や蔵などの大切な建物は、燃え広がりにくくするため漆喰が採用されていました。
そしてもう1つは高い調湿効果。
湿気を調湿できるという性能は、住む人の住環境が良くなること。建物自体の耐久性が高められること。そして、建物内に保管しているものにカビなどが発生しにくくなることの3つの効果が期待できます。
しかし、漆喰が持つ高い性能というのはこれだけではありません。今日はそれ以外の性能の一つ。「消臭効果」について解説していきます。
2. 漆喰が持つ消臭効果
漆喰には強力な消臭効果があります。その理由は、多孔質構造による吸着作用と、アルカリ性の性質による分解作用の二つです。それぞれ少し解説しましょう。
▶多孔質構造について
まず、多孔質構造とは、漆喰が持つ無数の微細な孔が空気中の臭い成分を吸着する仕組みです。これにより、生活臭やペット臭、タバコの臭いなどを低減できます。特に、化学物質を使った消臭剤とは異なり、自然な仕組みで臭いを取り除くため、人体に優しい点が特徴です。
▶強アルカリ性について
次に、漆喰は強アルカリ性の性質を持っており、臭いの原因となる有機物を化学的に分解する働きがあります。例えば、アンモニア臭(トイレやペットの排泄物に含まれる)や生ゴミ臭は酸性の成分が多いため、アルカリ性の漆喰がこれを中和し、臭いを抑える効果を発揮します。
このように、漆喰は単なる壁材ではなく、空気を浄化する機能を持つ点で、どんなご家庭でも強くメリットが感じられると思います。中でも犬や猫と一緒に暮らすご家庭にはうってつけと言えるかもしれません。
3. 漆喰を使うのがオススメの部屋
漆喰の消臭効果を最大限に活かすためには、使用する部屋の選定が重要です。特に、臭いがこもりやすい場所に施工すると、その効果を実感しやすくなります。
▶玄関・シューズクローゼット

まず、玄関は外からの臭いが入りやすく、靴の臭いもこもりやすい場所です。漆喰を使用することで、空気を清潔に保ち、来客時にも快適な印象を与えられます。
▶トイレ

次に、トイレも漆喰の効果が発揮される代表的な空間です。アンモニア臭を中和する作用があるため、消臭剤に頼ることなく、自然な形で快適な空間を維持できます。ただし、壁の拭き掃除ができるビニールクロスと異なり、漆喰等の塗り壁はそうした手入れの仕方ができません。使い方や手入れの仕方はあらかじめ知った上で検討してみましょう。
▶キッチン・ダイニング

キッチンやダイニングもオススメです。調理中の臭いや生ゴミの臭いを吸着・分解するため、料理後の嫌な臭いが残りにくくなります。ただし、こちらもトイレ同様手入れのしやすさとの天秤には必ずかけるようにしましょう
▶ペット室
そして、先にも少し触れましたが、ペットを飼っている部屋にも適しています。動物特有の臭いを抑えつつ、カビや菌の繁殖も防ぐため、ペットにも快適な環境を提供できます。
このように、漆喰はただの壁材ではなく、空間の空気を整える優れた性能を持っています。臭いの気になる場所に取り入れることで、住まいをより快適な空間に変えることができます。
漆喰壁のその他のメリットなどについては別の記事でも解説しているので、是非合わせてご覧ください。
この記事を書いた人

-
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
最新の投稿
2025年4月1日自然素材の外壁材 そとん壁の原材料やデザイン
2025年3月31日グラスウール・EPS・セルロースファイバーの比較
2025年3月29日断熱材セルロースファイバーの性能と原材料とは
2025年3月28日セルロースファイバーのメリットとデメリットを解説