そとん壁のデメリットをきちんと考えてみる
みなさんこんばんは
このところひんやりし始めたのでネクタイを巻き始めました
エッグ住まいる工房の竹澤貫です
さて、今日のテーマはそとん壁について
現在お打合せをしているオーナー様からも、そとん壁をまるで検討していなかった方からも
「そとん壁にしたくて迷っている」という声が出ている、そんなそとん壁について
いい事の説明ばっかするのがあんまり好きではないので
今回はきちんとそとん壁の良くないところについてお話させていただきます
そとん壁のこと~デメリット編~
- 価格が高価
- 工事期間が長く、かつ工事の日が天候によって左右されるため完成予定が若干後ろ倒しになる場合がある
- ザラザラした表面の仕上げをしているため周辺環境によっては”コケ”がつく場合がある
価格が高価
もっともよく流通している外壁材『サイディング』
その『サイディング』との差額を具体的にお話すると約150万円~200万円程の差があります
※注意※
厳密にいうとそとん壁だけならこんなにかかりません
このそとん壁のスペックを最大限発揮するために弊社では『アミパネル』という材料を同時に使います
工事期間
元々出来上がっているパネルを張るタイプの外壁と異なり
外壁面に材料を塗りつける工事となるため工事期間が一般的な新築に比べ長くなります
- 大手メーカー:工事開始から完成までおよそ3ヵ月
- そとん壁などの自然素材を使う会社:およそ5ヵ月
となりますので急ぎの工事を求める方にはオススメ出来ない材料ですね
汚れのメンテナンス
「ザラザラしてるなら汚れとかつきやすいんじゃないですか?」
実はこれはまさしくご名答でして、注意が必要なのは
「汚れが付きにくい外壁ではない」ということ
日々のメンテナンスとしてオーナーさんにお願いするのが汚れてると思ったら高圧洗浄機で洗い流して下さいというご案内のみです。
それをしなかったらメンテナンスがいるんですか?
そんなご質問も多かったりしますが性能の劣化はほとんど心配いりません
あくまで見た目を綺麗に保つため10年15年後の外壁のメンテナンスが
「しなければ家の防水性能が落ちて長持ちしなくなる」
から
「見た目が気になるならする。してもしなくてもいい」
に変わる
そう思っておいていただけると間違いないです
くれぐれもメンテナンスフリーではない ということに注意してください
まとめ
さていかがでしたでしょうか
明確なことはひとつあって
「メンテナンスにお金かけなくてすむようになるけど、少々手間がかかる部分もあるので家を大切にして下さる方に勧めたい」
とてもいい物ではありますが
その点をご理解の上 どうしよっかなぁ?と悩んで頂けると
そとん壁をよく使う僕たちとしてはとっても嬉しい限りです
是非ご検討ください^^
この記事を書いた人
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エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当
音楽や美術などの芸術が好きで単身日本に留学し、建築の道を志したソウル出身の現場監督。二級建築施工管理技士補を持ち、自分自身が自宅をリノベーションした経験の中で悔いが残ったことから、お客様が同じ思いをしないようにと自らの経験なども記事内で語る。
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