茨木市で土地探しを成功させるには?高騰する茨木市の土地について解説

1. 茨木市の土地探しが注目される理由とは

 ▶茨木市の魅力と利便性

大阪府北部に位置する茨木市。ここは、30代の子育て世代に始まり、60代以上のシニア層にも土地探しの相談を頂くことの多いエリアです。その大きな理由は以下の3点。

a.交通アクセス
b.教育環境
c.自然環境


これらのバランスがとてもいいことに起因します。
JR京都線・阪急京都線・大阪モノレールが利用でき、大阪市内や京都市内へのアクセスが非常に良好。子育てや教育の茨木市内には大小さまざまな公園があり、落ち着いた住環境が整っている。
そして、トカイナカと呼ばれる都会と田舎のちょうど中間のような自然環境。
以上のことから大阪府内外問わず、「北摂」や「茨木」というキーワードは注目を集めているわけです。

 ▶茨木市の土地価格上昇の背景

近年、茨木市の土地価格は上昇傾向にあります。
要因として、再開発による利便性向上、周辺都市に比べた割安感、そして子育て世帯からの人気集中が挙げられます。順を追ってご説明していきます。

2. 茨木市の土地探しは特殊?その理由を解説

茨木市の土地探しをする上では、その他のエリアでの土地探し以上に以下の内容を押さえておく必要があります。まずはその理由から解説します。

 ▶茨木市内だけでも土地価格にかなりバラつきがある

茨木市は冒頭の話の通りトカイナカと表現されることからもわかるように、駅近くで買い物などの利便性の高い「都会エリア」と、山に近く自然が豊かな「田舎エリア」に分かれます。そして、その差は土地の価格にそのまま影響していて、
高いエリア:坪単価150万円 (JR茨木駅前エリア)
安いエリア:坪単価40万円  (山手台エリア)

これほど大きな差があります。

 ▶エリアによって交通の便の差が大きい

「JR京都線・阪急京都線・大阪モノレールが利用でき、大阪市内や京都市内へのアクセスが非常に良好。」と表現しましたが、それはこれらの駅が便利なのであって、駅までのアクセスの話とは切り離して考える必要があります。
駅までバスで40分。こうしたエリアがあることも理解した上でエリア選択をする必要があります。

 ▶エリアによって法律で定められている防火指定が異なる

茨木市では、多くのエリアが準防火地域と呼ばれる周囲への延焼を抑えなければならないルールの中で建築しなければなりませんが、一部エリアではその防火の指定が緩い法22条地域があります。
準防火地域では家を建てる際に使う材料をよりいいモノにしなければならないなどの制限が発生し、それは結果家の価格に直結します。
同市の中でこうした差があるため、自分が気に入る地域がどちらに該当するかなどの理解も必要になります。


こうした茨木市特有の条件を踏まえて、茨木市の土地探しで押さえておくべきポイントについて見ていきましょう。

3. 茨木市の土地探しで押さえておくべきポイント

 ▶優先順位を明確にする

土地探しでは、駅からの距離、学校区、商業施設へのアクセス、自然環境など、希望条件を整理することが大切です。30代の子育て世帯であれば「通学区」、シニア層であれば「病院へのアクセス」も重視ポイントとなります。

 ▶予算の現実的な設定

茨木市の土地探しでは、土地価格の上昇を踏まえ、当初想定よりやや余裕を持った予算設定が必要な場合があります。
また、エリア毎の単価の差がかなり大きく、そのことから土地価格を読みにくい点にも注意が必要です。

 ▶土地の形状・周辺環境を確認

茨木市の土地は人気があるため流通する物件数自体がそもそも少ない傾向にあります。
そのため売れ残っている変形地や高低差のある土地が流通しています。建築制限や造成費用など、土地価格だけではないコストにも注意しましょう。特に、旗竿地(敷地延長地)などは価格が安くても、間取りや配置に制約が生じやすいため、ハウスメーカーや工務店など、建築の専門家からのアドバイスが欠かせません。

3. 茨木市の土地について。各エリア人気と特徴

 ▶利便性優先 トカイエリア【JR茨木駅・阪急茨木市駅・阪急南茨木駅】

利便性抜群の駅周辺は、駅近・再開発の進行により非常に人気が高く、上記のエリア坪単価も市内トップクラスです。新築マンションも多く、土地供給は限られていますが、教育・医療施設の充実度も高く、幅広い層に支持されています。

 ▶スローライフ イナカエリア【山手台・福井・安威】

主に茨木市の北部に位置する一帯のエリア。駅までのアクセスは車やバスでの移動が主になる一方、駅自体は大阪・京都へのアクセスが容易な茨木駅。完全なイナカ暮らしとは一線を画すため需要が高まっています。

 ▶ベッドタウン 住宅地エリア【水尾・玉瀬・真砂】

駅までの距離は少し離れるものの、買い物や周辺施設などで困ることは無い閑静な住宅地、価格と利便性のバランスが最も取れていることから、需要が相当集中しているエリアです。

 ▶その他

ここで紹介したのは人気のあるエリアの中でもごく一部をピックアップして紹介しました。
その他のエリアについてはこちらに別の記事があるので、是非ご覧になってみてください。

4. 茨木市の土地価格動向と今後の見通し

 ▶現在の土地価格の水準

2025年時点で、茨木市の平均坪単価は約65万〜90万円程度とされています。
JR茨木駅周辺では100万円を超える事例も見られます。山手エリアでは、比較的リーズナブルな価格帯(坪単価40万〜60万円)が維持されています。

 ▶今後の土地価格はどうなる?

交通利便性や都市開発の進展から、今後も茨木市の土地需要は堅調と見られます。事実茨木市では、人口や世帯数が増え続けており、街に人が集まり続けている背景があります。

 人口世帯数
2004年266,915104,897
2009年273,653111,315
2014年279,268115,452
2019年285,866122,949
2024年290,614131,597

茨木市 人口の年推移(https://www.city.ibaraki.osaka.jp/material/files/group/2/nensuii_R6_10.pdf

特に子育て世帯の流入が続けば、教育施設周辺の土地需要がさらに高まる可能性もあります。

5. 茨木市で失敗しない土地探しのコツ

 ①資金計画と住宅ローンの事前準備

土地探しを始める前に、お金の情報を把握しておくのはとても大切です。

◎自分が総額いくらまでの計画が組み立てられるのか(FP・銀行)
◎総額に対し、自分が欲しい家にはどれぐらいお金がかかるのか(ハウスメーカー・工務店)
◎自分が欲しい土地にどれぐらいお金がかかるのか(不動産屋)


茨木市の土地は人気が高く、良い物件はすぐに売れてしまうため、資金計画のスピード感が重要です。

 ②現地確認を怠らない

実際に現地を訪れ、周辺環境や道路状況、日当たり、騒音などを自分の目で確認することは非常に大切です。写真や図面だけではわからない要素を見極めることが、失敗しない土地購入につながります。

 ③住宅会社のパートナーを見つける

①をスムーズに進める最も単純な近道が、ハウスメーカーや工務店の信頼できるパートナーを見つけることです。
住宅会社の人は銀行とのパイプ役や資金計画の取りまとめ、土地の調査や良し悪しの判断、そして当然建物にかかる費用の把握といったように、多くの場合土地を購入するために必要な情報を総合的に判断できる人がいます。
「家を建てるために土地が無いからまず土地探しから」
ではなく
「家を建てるための土地探しを家の専門家に相談する」
これが失敗しない近道になります。

6. まとめ:茨木市で理想の土地を見つけるために

茨木市は、子育て世帯にもシニア層にも非常に魅力的なエリアですが、土地価格の高騰と供給不足により、慎重かつスピーディな判断が求められます。茨木市の土地探しを成功させるには、事前の資金計画準備、希望条件の整理、信頼できるパートナーとの連携が重要です。

また、長期的な生活設計を考慮し、自分たちに合ったエリアと土地を選択することが後悔のない住まい選びにつながります。適切な情報収集と冷静な判断力で、ぜひ茨木市で理想の住まいを実現してください。

◆エッグ住まいる工房の土地探し

エッグ住まいる工房では「暮らし方目線で土地を探す」ということに強く特化した工務店です。

⇑エッグ住まいる工房の少し特殊な土地探しについてはこちらをどうぞ

土地の良し悪しというのはその土地を一見するだけでは分からないことが本当に多くあります。

◎お金◎
高低差や水道引込みなどにより、余分に数百万かかるケース。
◎プライバシー◎
「南側に大きな窓を作って明るい家にしたい」方が「南道路の土地」を買うと、カーテンを開けた時に道路側から家の中が丸見えになってしまう恐れがあります。
◎日当たり風通し◎
隣地との距離感などによって、建物の裏がジメジメとしてしまうこともあるため注意が必要。
◎近隣住民◎
ウラ・隣・向かい。そこに近所でも有名な困った方が住んでいたとしたら、その土地を本当に買うでしょうか?

これはあくまでごく一部。
こうしたトラブルを未然に防ぐためのアドバイザーが必要です。

エッグ住まいる工房は土地探しからのご相談も数多く承っております。土地探しをする上で気を付けた方がいいことなどもどんどんお話しますので、まずはどんな暮らしをしたいかお問合せフォームにご連絡ください。

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。