玄関ヌックが家族とお客様を迎える家

  • 門真市
  • 109.52㎡

白の外壁、反り立つ壁、正面から玄関が隠れたデザイン。一見すると一般的な一戸建てではなく、小さなアトリエやミュージアムを思わせるほどの意匠性の外観が特徴的なこちらのお住まい。

デザインへのこだわりが強く表れているのは外観だけではありません。玄関を入ると広がる玄関ホールの空間。吹抜けとストリップ階段を介したヌック。2階に上がると眼前に現れる二型のキッチンと、勾配天井で圧迫感を取り払ったLDK。住まい心地の良さに、意匠性を融合させて、生まれました。

白のALCパワーボード

モダンでソリッドな外観を好まれたオーナー様が選んだのは、通称ヘーベル板とも呼ばれる旭化成が開発した外壁材、ALCパワーボード。これは高い遮熱性、遮音性、防火性を備えており、厚みがあるため外観に重厚感を生み出してくれます。

造作壁で玄関前に空間を作る

道路に面した玄関ドアをそのまま設置すると、飛び出しなどの安全面や、道行く人に見られるというプライバシー面で課題が残ります。こちらの住まいでは、玄関前に壁を立て、空間を設けることで、玄関⇒空間⇒道路という分け方をしています。

夜、ライティングで見え方が変わる外観

複雑な形状をしている玄関周りは、夜のライティングで特徴的な陰影を映し出します。室内から漏れ出す光もまたアートに一役買ってくれています。

広い、広い、玄関ホール

通常一般的には2帖足らずの空間として作ることが多い玄関ホールを、こちらのお住まいでは都合4帖の空間が広がります。

ヌック。憩う空間

「子どもが友達を連れてきた時に遊ぶ場所を作りたい」

「家族が寝る前に少し一息つくような場所を作りたい」

こうして生まれた場所がこのヌック。広い玄関ホールやストリップ階段と繋がることで、広々とした空間を演出してくれています。

将来間仕切りの子ども部屋

将来的な子ども部屋の使い方に合わせて可変させる。今は広い空間として子どもたちに使わせて、成長に合わせて間仕切りをする。近年ではかなり主流になっている間取りの作り方です。

ヌックと階段から広がる吹抜け

玄関ホールからそのまま繋がる階段には、隣接するように吹抜けを設けています。ヌックを中心として光を落とし込むことや、ホール周りの空間を広く感じられるようにすること。1階の空間と2階の空間の室温を同程度にすることなどが目的です。

2階から見る吹抜けと玄関

「空間を仕切らず繋げる。」という家族の気配を感じやすい作りのこのお住まい。

2階で寛ぐ奥様。1階ヌックではしゃぐ子どもたち。

2階で一息つく旦那様。1階ヌックで読書をする奥様。そんな情景が浮かぶようです。

視線の先の二型キッチン

階段を上り、2階に上がるとまず目に入るのが、シャープなデザインで迎えてくれる二型のキッチンです。ご夫婦で厳選して選び抜いたデザインのキッチンは、見る人を驚かせることはもちろん。台所仕事をしながら帰宅した家族を迎えやすい動線も兼ねています。

勾配天井、広がるLDK

屋根の形状にあわせてナナメに高くなっていく天井、勾配天井を採用したリビングは、平屋の家や2階リビングの家の特権です。電気を付けなくても煌々と光を取り込んでくれる高窓もまた、勾配天井の魅力の一つです。

間取りの中心にキッチン

階段から上がってくる人。リビングでテレビを見る人。ダイニングで本を読む人。動線の中心にキッチンがあるため、キッチンでの作業時間が長い家庭ではとても重宝する間取りの作り方。キッチンを魅せるというインテリアに近い考え方をしている場合も、この間取りの考え方は当てはまります。

ミニマルに作られたリビング

壁掛けのテレビ。壁掛けのTVボードなどからもわかるように、この家のデザイン志向はものを隠してすっきりと魅せるスタイルだと分かります。物を飾って魅せるスタイルと、隠して魅せるスタイル。皆さんがどちらに当てはまるかも是非考えてみてください。

作り付けの収納家具を多く作る

収納で大切なことは、収納する量を正しく把握することと、どのように収納するか考えることです。リビング同様、隠してすっきりさせるスタイルを好まれるこのお住まいでは、扉付きの収納家具を作り付けで多く設置しました。

全館空調

ロフトの空間を利用して設置しているのが全館空調システム。機器のメンテナンスのしやすさなどの点もあり、屋根裏でなくロフトの空間を利用して設置しています。

夜、ライティングで見え方が変わるリビング

昼間光が優しく家じゅうに広がっていたこのお住まいも、夜になると落ち着いた色味とライティングで高級感やおとなしさを感じる部屋へと変化します。活動的な朝と、落ち着く夜。家族の生活リズムに合わせて表情を変えてくれます。

プライバシーの確保を

大きな窓を付けたことで心配になるのがプライバシーの問題。外観で見た大きな反り立つ壁は、デザインだけでなくこの2階リビングのプライバシーを守る意味も兼ねていたのでした。