家の買い時っていつなの?新築マイホーム計画理想のタイミング

新築マイホーム計画で考えがちな家の買い時について考えてみました

みなさんこんばんは
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

よく耳にするんです。
「家の買い時(建て時)っていつですか?」
「いつ建てるのが得ですか?損しませんか?」
そんなご質問。

今までこの質問に対して僕なりの答えは用意してたので、全てのお客様に対して同じお返事をしていたんですが、ふと「その答えって僕の主観やなぁ」と思ったので、ここで一度客観的にみて、一般的にはどうなのか?ということについて自分なりに色々と調べてみましたのでお話してみようと思います。

客観的に見た家の買い時。今と昔

「未来」の話をするのは確定的なものを除いて根拠のない話になってしまうので、ここでは過去と今を比べる方向で考えてみようと思います。

家の値段は上がってる

過去の相場感とかをまとめた記事はこちらを参照いただくと過去に詳しく調べたんですが
<注文住宅取得平均費用 みんなはいくらかかってるの?>
過去と今の比較の部分だけを切り抜くと、5年前に比べ今家にかけている平均費用は700万円上がっています。これはコロナ、ウッドショック、物価変動、円安など色々な要因が重なった結果ではありますが、統計データから見る事実。
あともう一つの理由が「家の高性能化」です。10年前より5年前。5年前より今の家はより高性能でよりいい設備を使って、より高価なものになりました。各社そうした試みをしているため、結果家の値段があがっています。
家の値段については「物自体が良くなっている」部分もあるため多少ジャッジが難しいですが、同じものの物価も上がっていることは間違いないためここは昔の方がよかった。ということで昔に軍配

金利は下がった

住宅ローンの金利は皆さんご存じのとおり、今日に至るまでどんどん下がり続けています。
参考の比較として三菱UFJ銀行の当時の金利と比較すると
2019年 変動金利 0.525%
2024年 変動金利 0.345%
というわけで0.18%ダウン。これは昔より今の方がいいポイントですね。

ローンを組むこと、組めなくなるかもしれないこと

住宅ローンを組む上で、皆さんは根本的な2つのことを考えなければいけません。
①完済時の年齢と、それに伴う負担のボリューム
②健康でないと住宅ローンは借りられない
この2点。
これは世間的な時勢によるものではなく、すべての方に当てはまる話。特に②については年齢と共に健康状態は一般的に悪くなるリスクは高くなるため、ここは時代背景ではなく個人にとって、未来に建てるより今建てた方がリスクが少ないといえる部分です。

補助金の額はどうか

2019年 地域型グリーン化事業  は上限130万円 
2024年 子育てエコホーム支援事業は上限100万円
※同じスペックの家、同じ条件のご家族を想定した場合です。
名称は違えど同じ国からもらえる補助金の比較。30万円の差は地味に効いてきますね。

まとめ

家の値段±0とする+700万円
金利0.525%0.345%
シミュレーション*1104,276円/月118,813円/月
ローンリスク30代40代
補助金130万円100万円
*1 シミュレーションの項は
昔:4000万円 0.525% 35年返済
今:4700万円 0.345% 35年返済 でそれぞれシミュレーションした月々返済額を表示しています。

結論、基本的に早い方がいい。

いかがでしたでしょうか。もちろんこれはあくまで過去と現在を比較しているものであり、5年後の未来と現在を比較したらどのような結果になるかはわかりません。
ただし、過去5年、10年、15年と振り返ると「1年待った方がよかった」というようなケースには出会ったことがありませんでした。ご家庭の事情などで後にした方がいいケースなどはありますが、今日述べたような「一般論」としては、ご覧のとおり結論早ければ早いほどいいのは、私たち住宅会社に勤めるものは口をそろえていいます。

その上で、お客様が「慌てないこと」が大切

早い方がいいことは伝わったことかと思いますが、最もやってはいけないことが、「土地や住宅会社を慌てて選ぶ」ということです。
慌てて選ぶことで「悪い土地を買ってしまう。」「悪い住宅会社を選んでしまう」というわけではありません。「後で気付く知らなかったことがたくさん出てくる」ことが最も良くないし、大きな後悔を生む原因です。ひょっとしたら住宅会社が決算月値引きを理由に、選択を迫ることもあるかもしれません。土地を買う際に「他にも検討している人が後にいる」と詰められることがあるかもしれません。その時に「早ければ早いほどいい」も大事ですが、「後悔しない選択をすること」。それを何より大切にして、大きな重要な決断に対し、不安よりも期待に胸膨らませられるといいなと思います。

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。